コラムColum
予防
狂犬病のおはなし
わんちゃんと暮らしている飼い主さんには
毎年義務付けられている狂犬病予防がありますよね。
みなさんは狂犬病についてどこまで知っていますか?
狂犬病は人を含むすべての哺乳類に感染し、
発症すると致死率はほぼ100%という人獣共通感染症です。
狂犬病ウイルスは狂犬病に罹患している
動物の唾液に含まれており
その動物に咬まれることで感染します。
1956年の発生を最後に、
現在日本での感染はありませんが
狂犬病はオーストラリア・ニュージーランド・フィジー諸島・ハワイ・グアムなどの
一部地域をの除き世界中でまん延しています。
日本は世界で数少ない狂犬病清浄国なのです。
(厚生労働省HPより抜粋)
清浄国だから大丈夫と思われる方も多いかもしれませんが
コロナウイルスがまん延しわたしたちの暮らしが変わったように
常にウイルスが侵入する危険にさらされていると考えると
とても恐ろしいことですよね。
清浄国だからこそ、狂犬病を発生させないために
水際対策や検疫が厳しくされており
狂犬病ワクチンが義務とされ
60年以上も守られています。
なのでわんちゃんと暮らしている飼い主さんは
人と動物を守るために
狂犬病の予防接種を行わなければならないのです。
狂犬病予防法で飼い主さんが
義務付けられていることは
➀市町村に犬を登録すること
➁犬に毎年狂犬病の予防注射を受けさせること
➂犬に鑑札と注射済票を付けること
(狂犬病予防注射の推奨期間は4~6月)
※ただし重篤な疾患やアレルギーなどがある場合、
狂犬病予防注射の猶予証明書を発行し
その年の接種を免除することができます。
ご不安な方は獣医師にご相談ください。
3月から令和6年度の狂犬病予防接種が始まります。
しっかり予防して愛犬とわたしたち人間の
健康を一緒に守りましょう。
春は病院が混雑するため
お時間に余裕をもってお越しください。