症状からわかる病気Symptom
犬のよくある症状
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嘔吐
胃腸が炎症を起こしている可能性があります。膵炎の疑いも逃せません。一日4~5回となると動物病院へ行かれる方がよいでしょう。生理的な嘔吐もありますので、活動の様子なども併せて観察してください。異物を飲み込んだ場合もあります。嘔吐物や周りの様子をよく見て、毒物(たばこの吸い殻やボタン電池など)や、鮮血(先のとがったものを飲んでいる)がないかを確認し、早目の診療をおすすめします。
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痙攣
5歳以下であればてんかん症の疑いがあります。7歳を過ぎた頃からは脳梗塞など脳疾患の疑いも出始めます。日頃の行動から、予兆などがわかることもありますので、年齢によって歩き方などよく観察してあげてください。
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口臭がきつい
歯垢が溜り、歯槽膿漏などの疑いがあります。ハミガキなどで緩和できることもありますが、専用ハミガキ剤が効果的です。
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体臭がきつい臭いと感じる
細菌性の皮膚炎、アトピー、食物アレルギー性の皮膚炎が考えられます。体をよく掻く場合、かゆみを伴っており、不用意に傷付け、それが化膿している場合もあります。獣医の診断で症状に合った薬をつけることが必要です。
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痒がる
皮膚炎、細菌性の皮膚炎、ノミなどの寄生虫、ホルモンバランスが悪い、春から夏は毛の生え変わりもあり、原因は多岐にわたります。不眠の原因になり食欲が落ちることもありますので、気を付けましょう。
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下痢・うんちがゆるい
胃腸炎、腸管炎などが考えられ、食物に由来するものと、ストレス性のものがあります。急な環境変化や、食餌の変化なども考えられます。膵炎の可能性もあります。
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歩き方がおかしい
ヨロヨロと足元があやしい場合は、変形性関節炎などが考えられます。暑いときですと熱中症や脱水症状などの可能性があります。室温などにも注意が必要です。棘などが肉球に刺さっていることもあるので、よく見てあげてください。
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咳やくしゃみが出る
気管虚脱や心臓の疾患などが考えられます。風邪などの場合もあります。見た目ではわからない内臓の疾患も考えられますので、早目の診療が大切です。
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●犬種によって様々な症状があります
ダックス系のワンちゃんはヘルニアのリスクが高く、少しのジャンプでも負担になることがあります。加齢によってリスクは高まります。耳が垂れているワンちゃんは外耳炎に、毛足の長いワンちゃんは、目ヤニ・涙管閉塞や結膜炎のリスクが増えるなど飼い主さまのケアが必要なことが多いので、気を付けてあげてください。
猫のよくある症状
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嘔吐
一日に数回となれば、胃腸炎や膵炎の可能性があります。しかし、毛づくろいにより飲み込んだ毛を吐き出したり、未消化の固いものを吐き出したりと、猫独特の生理的な嘔吐もあります。万が一目の前で異物を飲み込んだ場合は、まず病院にご連絡ください。飲み込んだ時間・飲み込んだ物の大きさ・形状・量に併せ、ネコちゃんの体格もお伝えいただくとスムーズです。
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痙攣
感染症や腎盂腎炎、心臓疾患などが考えられます。よくあることではないので、早急に診療を受けさせてください。痙攣が起きた場合は、慌てず周りの物を移動させ、静かにして痙攣が起きている時間を計ってください。音などの刺激に反応する場合もありますので、名前を呼んだり体に触れたりしないようにしましょう。
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⽬やにがひどい
ネコちゃんの場合、ネコ風邪と呼ばれる風邪に多い症状です。また、傷や角膜炎などの目の疾患でも目やには増えます。いつもと違う黄色や緑の目やにが出たり、量が増えたのであれば受診しましょう。
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歩き⽅がおかしい、よろける
変形性関節炎、心臓、腎臓の病気が考えられます。特に、腎臓はネコが一番よく使う臓器で、命を落とす原因になる病になりやすいです。歩き方のほか食欲や尿の量なども観察し、当病院へご相談ください。
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下痢をする・血便がでる
胃腸炎、食物由来の消化不良のほかに、感染性リンパ炎など、ネコ特有の病気の場合があります。特に血便は当病院への相談をおすすめします。
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咳が出る
喘息やフィラリアの疑いがあります。ほかへの感染もありますので早く当病院へお越しください。気管の炎症の可能性もあります。
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痩せた
甲状腺の異常、腎炎、内臓腫瘍などが考えられます。猫は食欲の減退が、健康が損なわれたことのバロメータです。食餌の量など日頃から注意して観察してください。
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待合室でのお願い
病院で待つ事が苦手だったり、動物の鳴き声に興奮してしまう猫ちゃんは事前にスタッフまでお尋ねください。
ホームセンター内でお待ち頂き診察が来たら電話連絡致します。
逃げてしまう猫ちゃんは事前に洗濯ネット等に入れてきていただけると処置や身体検査がスムーズに実施できますのでご協力お願い致します。